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STORY
本州最北端の地に広がる津軽平野。そこは日本有数のりんごの産地となっています。春には舞う粉のように白い花を咲かせ、秋には実を真っ赤にほてらせ収穫の時を待つ。深い雪に覆われながらも、辛抱強く次の春の訪れを待ち望む。津軽のりんごは豊かで厳しい四季の移ろいと共にあります。
農産物であるりんごは信頼ある農家の方々の手作業と愛情によって育まれています。このような、りんごと丁寧な手作業が生み出す津軽の風土とりんご産業には深い感動を覚えます。
りんごはそのまま食材としていただくだけではなく、さまざまな加工品にも応用されています。その製造工程の中では果汁や果実のみを商品の目当てとし、残念ながらその他は、搾りかすとして廃棄してしまう部分が多くあります。
確かに、搾りかすに含まれる部位は食べられるものではないのですが、大事に育てられたりんごを余すことなく活用したい。津軽の風土と人々が丁寧に育て上げた、りんごに対する敬意があります。
Adamはこのような背景から、搾りかすとして廃棄されてもなお愛され続ける、津軽りんごに由来する製品として生み出されました。
Adam の最大の特徴は原材料の「見える化」です。りんご搾りかす自体の持つ風合いと素材感を大切に、透明感のあるビジュアルで圧倒的なメッセージ性とりんご搾りかすの存在感を誇ります。
Adam はアパレル小物から、室内家具の仕上げ等に応用可能です。厚さを0.6mm ( 2024年1月現在) とし、耐水性に優れ、傷がつきにくいという特性があります。また、メンテナンス性に優れ、水や中性洗剤で汚れを拭くことができます。本製品は欧州連合(EU)の規則であるRoHS2に対応しております。
Adamの開発において、生のりんごの搾りかすに直に手で触れ、その状態や特性を読み込み、独自の加工技術を磨きながらも絶えずりんごの表情や本質が、伝わる姿を日々模索してきました。